乳アレルギー発覚してから、10g食べられるようになるまで
4歳の女の子と2歳の男の子を育てており、神奈川に住んでいるWakoです。
娘は生後7ヶ月で乳アレルギーが発覚しました。それからどう対応していったか、私達の経験をまとめました。私と同じように、子どものアレルギーで悩んでいる方の参考にしていただければ幸いです。
アレルギー発覚
娘の離乳食が始まって、おかゆ、野菜のすりつぶしなど少しずつ食べ物に慣れさせていっていた生後7ヶ月、初めてヨーグルトを食べさせてみました。すると一時間後くらいに、首の裏とお腹に蕁麻疹が…。量は離乳食用のスプーンひと匙くらいでした。
私はアレルギーとは無縁でしたし、身近にアレルギーの人もいなかったので、初めての経験に戸惑いました…
蕁麻疹以外は特に症状はなかったので、受診すべきか悩み、かかりつけの小児科に電話し相談しました。すると、看護師さんが先生に聞いてくれ、受診した方が良いとのことでした。
予約が取れた夕方に受診したところ、恐らく乳アレルギーだろうとアレルギーの薬を処方してもらいました。乳製品は一歳くらいになったら自然と治ることもあるので、それまでは食べさせなくて良いとのお話でした。
娘が10ヶ月頃、二人目を考え出しました。母乳をあげていると妊娠しにくいということから、ミルクに移行したく、久々に粉ミルクをあげてみました。生まれてから二週間まであげていた粉ミルクと同じものでしたが、なんと蕁麻疹が出ました。粉ミルクで蕁麻疹を起こすとは。
小児科を受診すると、アレルギー用の粉ミルクを勧められました。
購入したアレルギー用の粉ミルクはジャガイモのような匂いがしましたが、娘は喜んで飲んでいました。笑
ちなみに、通常の粉ミルクの三倍ほどの値段でした…
一歳になったので、改めて乳製品にチャレンジしようと思い、チーズを小指の先程の量をあげたところ、嘔吐しました。
小児科を受診したところ、アレルギーの薬を処方してもらい、少しずつ食べさせると慣れて食べられるようになると言われました。少しずつチーズを食べさせていきましたが、数回に一度は嘔吐しました。
何度も嘔吐して不安だったことと、やはりアレルギーの専門家に診てもらいたいと思い、小児科でアレルギーの治療をしている先生がいる総合病院への紹介状を書いてもらい、受診することにしました。
総合病院へ受診
総合病院ではアレルギーに詳しい先生が担当について問診、血液検査、負荷試験をしてくれました。(現在も通院中) アレルギーの治療は症状が出た時の様子などから対応を決めていくので、問診がとても大切だそうです。
自宅でチーズを少しずつ食べさせて嘔吐したことを話すと、アレルギーはたんぱく質の摂取量が関連してくるそうで、チーズは牛乳と比較するとたんぱく質の成分が8倍ほど(正確な数値は忘れましたがとにかく高い)であるということ、また、蕁麻疹が出て、嘔吐の症状が出るということはアナフィラキシーで危険だったことなど、知らなかったことを沢山教えてもらいました。知識もない中で、今思えば怖いことをしていました。
アナフィラキシーレベルのアレルギー症状が出る場合は、アレルギーの専門家を受診することをお勧めします。
血液検査と負荷試験、そして自宅負荷
問診の後は血液検査のために採血を実施しました。せっかくなので乳製品以外にもアレルギーがないか、まだ食べさせたことのないアレルギー品目も検査の項目に入れてもらいました。
ただ、項目が増え過ぎると検査に必要になる血液量も増えるそうなので、必要最低限のみにしました。(アレルギー特定原材料)
後日、血液検査の結果を聞きにいきました。話を聞くだけなので子供はお留守番。結果、乳製品、くるみ、そばが高いことが分かりました。ゴマは数値は低いけれどアレルギーと言える微妙なライン…。乳製品とくるみは自宅では完全除去になりました。その日は負荷試験の予約を取って帰りました。
娘が行っているアレルギーの治療(?)はこのような流れです。
- 病院でアレルギー物質を摂取してもアレルギー症状が起こらない量を見極める(負荷試験)
↓ - 量を自宅でも週2回以上摂取し身体を慣れさせる
↓ - ①②を繰り返す(量を徐々に増やしていく)
負荷試験は、3〜4ヶ月に一度行いました。(ただし体調が悪い時は延期)
尚、血液検査の結果、アレルギーの数値が高めだったため、微量から始め、時間をかけて摂取量を増やしていきました。
0.05ml
↓
0.2ml
↓
0.5ml
↓
2ml
↓
8g *アナフィラキシー
↓
4g
↓
10g ⇦いまここ
最初の頃の0.05ml〜2mlまでは測るのも難しいので(0.05mlなんて、ほんの数滴!)なので、針なしの注射器で牛乳を吸い取って直接口に入れるやり方で与えました。
4mlからは量が多くなってきて、調理用の量りで測れることと、ヨーグルトの方が子供が好きなことから、ヨーグルトに切り替えました。ヨーグルトは子供が喜びそうなベビダノンで行いました。
自宅での負荷の仕方としては、
- 週2回食べる
- 体調が悪い時は食べない
- 一週間以上食べなかった時は、量を半分からスタートし、少しずつ量を戻していく
というものでした。保育園に通い始めたばかりで、すぐに風邪をひいて食べさせられない日も多かったので、体調が良い時は毎日食べさせていました。
アナフィラキシー…
負荷試験で8gのヨーグルトを食べた時はアナフィラキシーを起こしました。摂取後30分ほどは特に症状出なかったのですが、1時間後くらいに泣き出し、お尻を痒がり、咳も出始めました。酸素濃度が低くなったので、酸素マスク、筋肉注射など救急の対応をしてもらい、1時間ほどで落ち着きました。小児科の先生だけでなく、救急の先生まで来て対応してもらい、途中、今日は入院かも、という話も出たほどでした。アナフィラキシーを起こしたので、次回の負荷試験は少し時間を置いて半年後となりました…。
とても怖かったのですが、ここは病院、万全の体制なので安心感もありました。
アナフィラキシーを8gで起こしたので、その後は慎重に4gにトライ。その4ヶ月後に、無事10gに増やせました。よかった。
今後
というわけで、今は10gを摂取していますが、次回以降は恐らく20g→50g→100g→200gというように増やしていく形かなと思います。200gが問題なければ除去は解除だそうです。
保育園児のうちに解除できると嬉しいな。
一年半で、息子はほぼ克服!
ここまでは娘の話でしたが、息子の話も。
息子も、生後7ヶ月ほどで乳製品アレルギーが発覚し、娘が負荷試験を始めていたこともあり、同じ病院の同じ先生に診てもらうことにしました。(娘同様、かかりつけ医に紹介状を書いてもらいました)血液検査を実施し、やはりアレルギーがあること、ただ娘ほど重くはなく、軽めなことが分かりました。息子は割とスムーズに進み、今は200ml相当の牛乳を摂取できます。
0.5ml
↓
2ml
↓
8g
↓
45g
↓
100g
↓
200g ⇦いまここ
負荷試験でヨーグルト200gを食べるのは大変だ、ということで、チーズ38g(牛乳230ml相当)を食べました。自宅では乳製品を除去しなくて良くなり、半年ほど症状が出なければ保育園での除去も解除できるそうです。
ただ息子は牛乳があまり好きではないようで、飲ませる練習をしなければ…。
こうして、1年半かけて息子は乳製品を克服できました。
息子は乳製品以外にも胡桃(くるみ)のアレルギー持ちなので、次回以降の負荷試験は胡桃を計画しています。
ここまで読んでいただきありがとうございました!
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